洗面所のつまりは自分で解消できる?原因と解消法を紹介
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普段こまめに掃除してきれいにしているつもりの洗面所。
しかし、見える部分だけ清掃していたのでは、つまりにつながってしまうこともあります。
きれいにしているはずなのに、なぜかつまってしまうというケースは要注意です。
今回は、洗面所がつまってしまう原因やその解消方法、修理費用の相場などについてご紹介します。
洗面所がたびたびつまって困っているという人は、ぜひチェックしてみてください。
洗面所のつまりが発生する原因
洗面所のつまりの主な原因が髪の毛です。
髪をとかしたり、ヘアスタイルを整える際はもちろん、洗顔や身だしなみを整えるといった何気ない動作でも、抜けた髪の毛が洗面所に落ちてしまいます。
抜けた髪の毛を無意識に流してしまうことにより、洗面所つまりが発生するのです。
朝の身だしなみから、夜の入浴後に髪の毛を乾かす作業まで、洗面所に抜けた髪の毛が落ちるタイミングは非常に多く、4人、5人と家族が増えればそれだけ発生頻度も増えてしまいます。
洗面所で髪の毛をとかしたり、ヘアスタイリングを行った後には、こまめに清掃するようにするとある程度は防げます。
しかし、洗面所の排水口ヘアキャッチャーをすり抜けて髪の毛が詰まってしまうことはよくあるので注意が必要です。
続いて洗面所のつまりの原因になりやすいのが、石けんカスです。
普段の手洗いや洗顔などで流した石けんのカスが、排水管の内側に付着して蓄積され、つまりに発展するのです。
石けんカス汚れはぬめり汚れとも呼ばれ、ただ単に排水管内に蓄積されるだけではありません。
一緒に流れた髪の毛などを付着させて大きな塊を形成し、つまりを発生させる場合があるのです。
また、髪の毛以外のホコリなども一緒に巻き取って、つまりを発生させることもあります。
髪の毛や石けんカスは、比較的長い時間をかけてつまりへと発展します。
対して、短期間で発生するつまりの原因として、固形物の落下があります。
排水口にヘアキャッチャーを設置することで、ある程度のものはしっかりとキャッチしてくれ、すぐにはつまりにはなりません。
しかし、旅行用の歯磨き粉のふたなどを誤って流してしまい、ヘアキャッチャーをすり抜けて排水口内に入ってしまうと、固形物がその場に留まり、髪の毛などが絡まって大きなつまりに発展してしまいます。
指輪やピアス、イアリングなどのアクセサリーも、洗面所に落としてしまいがちなアイテムです。
特にアクセサリー類は、排水口の奥まで流れてしまうと、自力で取り出すのが難しくなります。落としてしまったことに気付いたら、落ち着いてすぐに取り出すようにしましょう。
洗面所のつまりを解消する方法と作業手順
洗面所のつまりは、排水口や排水トラップなどのような手前部分に発生したものであれば、自力で治せる可能性が非常に高いです。
排水口につまりがある場合
排水口部分に発生したつまりであれば、しっかりと清掃することによって解消するかもしれません。
排水口の清掃は、使わなくなった歯ブラシやティッシュ、塩素系漂白剤を使用して簡単に行えます。
素手で掃除してしまうと雑菌が爪の間などに入ってしまいますので、衛生面を考慮してゴム手袋などを装着して作業するようにしましょう。
清掃の手順は以下のようになります。
排水口の清掃手順
- 排水口のふたとヘアキャッチャーをそれぞれ外す。
- ヘアキャッチャー部分についている汚れを、使わなくなった歯ブラシで擦り落とす。
- 落とした汚れをティッシュで拭き取り、そのまま破棄する。
- 排水口と周辺に塩素系漂白剤をかけ、一定時間おいたら洗い流す。ふたとヘアキャッチャーを戻して完了。
塩素系漂白剤を使用する際は、必ず換気をするようにしましょう。
また酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するので、他の洗剤とは一緒に使わないように注意してください。
軽度のつまりであれば、加工したストローも便利なアイテムです。
ストローにハサミの先で斜めに切り込みを入れ、左右互い違いに繰り返して小さな切り込みを10ヶ所前後入れます。
切り込みのV字が上を向く方向でストローを排水口に差し込み、上下に動かせば、髪の毛などが切り込みに引っ掛かり、ごっそりと気持ちが良いほどに取れるのです。
排水トラップにつまりがある場合
排水口の次につまりが発生しやすいのが排水トラップです。
背水トラップはS字トラップと呼ばれ、排水口のすぐ下で排水管がS字状になっている部分です。
排水トラップはむき出しになっている場合もありますが、収納スペースに隠されていることが多いです。
排水トラップをS字状に曲げておくことで、水が溜まるようになります。
意図的に水を溜めておくことで、下水道で繁殖した害虫や雑菌などが上がってくるのを防げるようになっています。
S字状であるという構造上、排水トラップはつまりが発生しやすい部分です。
定期的に清掃して、大きなつまりに発展するのを防ぐようにしましょう。
排水トラップに掃除のために水を抜く清掃口が付いているのであれば、下にバケツなどを用意して簡単に水を抜いて清掃することができます。
清掃口が付いているタイプの排水トラップでは、特別な道具を用意しなくとも、割り箸などで汚れをかき出すことができます。
しかし、なかにはこの清掃口が付いていないタイプの排水トラップもあります。
清掃口がついていない排水トラップは、少し掃除に手間がかかります。
ここでは、お酢と重曹だけで簡単に掃除する方法をご紹介します。
まず、100gから200gの重曹とその半分のお酢、お風呂よりちょっと熱めのお湯を用意しましょう。
清掃口が付いていないタイプの排水トラップの清掃方法
- 換気の良い状態で排水口に重曹を入れ、続いてお酢を入れる
- 1時間程度放置する
- お風呂より少し熱めの温度のお湯で洗い流す
熱湯を注ぐと、洗面所を傷めてしまうことがあるので、必ずお風呂よりちょっと熱い程度のお湯を使用してください。
また排水口の清掃時と同様に、換気も忘れずに行いましょう。
清掃口が付いていないタイプの排水トラップは、分解して清掃する方法もあります。
しかし、元に戻せなくなってしまったり水漏れを発生させてしまったりとトラブルの原因になるため、あまりおすすめしません。
市販の液体タイプのパイプクリーナーなどを使うと、髪の毛などの汚れを簡単に溶かして落としてくれます。
そういった便利アイテムも活用して、定期的に清掃することで大きなつまりを防ぐことができます。
排水口や排水トラップの清掃には、専用の掃除グッズが多数市販されています。
重曹などでつまりが取れないのであれば、真空式パイプクリーナーや、ラバーカップと呼ばれるアイテムを試してみるのも良いでしょう。
洗面ボウル上部にあるオーバーフローと呼ばれる穴を塞いでから使用しましょう。
排水口から排水トラップを清掃するために、ワイヤー式のパイプクリーナーを使う方法もあります。
清掃口が付いていないタイプで、お酢と重曹のみの清掃だけでは十分に汚れが取れない場合に使うのがおすすめです。
洗面所のつまりに対応するために、普段からある程度の清掃グッズを洗面所用に用意しておくべきです。
洗面所を効率的に清掃するグッズはたくさん市販されているので、色々チェックしてみてください。
洗面所のつまりを予防する方法
洗面所のつまりは、清掃によりある程度は解消することができます。
しかし、できれば目立ったつまりが発生する前に、こまめにケアして防いでおきたいものです。
特に洗面所は髪の毛などが落ちて流れやすい環境なので、つまりが発生しやすい部分と言えます。
普段から髪の毛が落ちてしまったらすぐに除去して、排水溝に流さないように心がけましょう。
排水口をこまめに清掃する
どんなに気をつけて使用していても、洗面所には石けんカスやぬめり、水アカなどの汚れが付着します。
一週間に一度くらいは、排水溝やヘアキャッチャーを、使わなくなった歯ブラシなどで簡単に清掃しておくことで、つまりなどを防ぐことができます。
普段から髪の毛を落とさないように気をつけていても、掃除をしてみると意外と落ちているもの。
定期的な清掃の重要性がわかります。
洗面所は日常的に使用頻度が非常に高い場所です。
清掃の日を決めておくのも良いですが、気が付いたときにちょこっと清掃するのも効果的です。
手を洗う前、お風呂に入る前、ちょっとしたタイミングで掃除できるよう、掃除道具を使いやすい位置に配置しておくと、定期的に掃除をする習慣が身に付きます。
排水トラップも適度に清掃する
1か月に1度などのペースで、排水トラップを液体式のパイプクリーナーなどで清掃することが効果的になります。
重曹とお酢を使ったつまりの解消方法を、普段の清掃に取り入れることも可能です。
定期的に清掃して、つまりの発生を防ぎましょう。
特に、液体式のパイプクリーナーは、完全につまってしまったものを除去するより、つまりが発生する前に、大きなつまりを防ぐために使用した方が効果的です。
ホームセンターやドラッグストア、スーパーなどで簡単に手に入りますので、普段の清掃のために常備しておいても良さそうです。
こうしたクリーナーがあれば、お酢や重曹を準備するよりも、はるかに手軽に清掃が可能です。
こういった専用のクリーナーや、洗面所の清掃に特化した道具など、洗面所の清掃に使えるアイテムは各種あります。
洗面所は使用頻度も高く、つまりが発生しやすい環境にあります。
定期的に清掃することは、洗面所の見た目を美しく保つだけではなく、つまりの予防にもつながるのです。
あまり高い頻度で行う必要はありませんが、定期的に洗面所を掃除する習慣を身につけておくだけでも、洗面所のトラブルをある程度防ぐことができます。
3~4日に一度、大量のお湯を流す
お風呂のお湯よりちょっと熱い程度のお湯を、洗面器やバケツなどに汲んで一気に流すという方法も効果的です。
皮脂などの汚れをお湯の勢いで洗い流せますので、手軽につまりを防げるのです。
そこまで手間のかかる作業でもないので、気がついたときにお湯を流すように、積極的に実践してみましょう。
ただし、熱湯は洗面所を傷めてしまう可能性があります。
ちょっと熱いお風呂程度のお湯を使うのが重要なポイントです。
洗面所のつまりの修理を依頼する際の相場
普段から清掃を心がけたり、つまりが発生した時の対処法などを把握していたりしても、つまりの発生部分によっては、業者の対応が必須となってきます。
清掃に力を入れ、目に見える部分につまりがなかったとしても、水が流れないなら、排水トラップよりも先の排水管がつまってしまっている可能性があります。
また、つまりの原因が、小物などを落としてしまったことによる異物つまりであれば、ラバーカップなどを使っても除去できない場合があります。
専用の道具を使って洗面所を分解し、つまりの原因になっている異物を除去する必要があるのです。
この作業を行うためには、業者への依頼が必須です。
洗面所のつまりの解消にかかる費用は、流してしまったものやつまりの位置によって、多少の価格変動があります。
軽度のつまり解消程度であれば、相場は数千円から1万円前後となります。
しかし、詰まっている位置によっては高圧洗浄機の使用が必要となり、料金はさらに高額になります。
つまりの除去に必要な費用例
- 洗面所の軽度のつまり除去 8,000円~20,000円
- 面所の重度のつまり除去 63,800円
- 洗面所に流してしまったお菓子の袋を除去13,200円
つまっている部分や状態によって、つまり解消に使用する道具も異なります。
高圧洗浄も範囲が広がれば金額が高くなり、普段から清掃して防ぐ重要性がわかります。
費用目安はあくまで一例ですので、依頼をする際は見積もりをしっかり取り、どんな作業が必要でいくらかかるのかを確認しておきましょう。
必要な作業と価格をあらかじめ聞いておくことで、悪徳な業者を避けることができます。
洗面所のつまりが発生する部分
洗面所のつまりが発生するのは、主に排水口のヘアキャッチャー、排水トラップ、排水管の3か所です。
最後につまりが発生する場所をおさらいして、どのような構造なのかを把握しておきましょう。
構造を理解すると、つまりの状態も想像しやすくなります。
つまりの除去もしやすくなるのです。
排水口、ヘアキャッチャー
排水口から排水管にかけて、ゴミが流れるのを防ぐためにあるのがヘアキャッチャーです。
多くの髪の毛はここでひっかかり、排水トラップや排水管に流れこまないようになっています。
構造はさまざまですが、そんなに難しいつくりではありません。
掃除の際などには、比較的簡単に取り外すことができます。
ヘアキャッチャーがしっかりついていれば、多少小物を落としても引っ掛かり、奥に行くことはありません。
しかし、ヘアキャッチャーは小さいため、長い髪の毛を複数流せば、すぐにつまってしまいます。
ヘアキャッチャーは上から見えない状態になっているものがほとんどなので、外さないことには汚れの状態はわかりません。
1週間に1度くらいは清掃しましょう。
排水トラップ、S字トラップ
洗面所のすぐ下の配管は、S字やP字、U字などに曲がっています。
配管に水を溜め、下水道から害虫や異臭が上昇してくるのを防ぐために、こういった構造になっているのです。
3点式ユニットバスや古い洗面所を除き、排水トラップは収納スペースに隠されていることがほとんどです。
ヘアキャッチャーが外れた状態で、子どもがお菓子の袋やおもちゃを排水口に入れてしまったり、体調不良で洗面台で吐いてしまったりすると、排水トラップがつまってしまいかねません。
ほかにも、排水トラップに石けんカスや髪の毛が溜まってしまうと、つまりが発生します。
定期的にパイプクリーナーなどで清掃しておくことで、面倒なつまりを引き起こすのを防げるのです。
排水管
最後に排水管です。排水トラップから床にかけてのびている管で、屋外へと繋がっています。
不要な水を屋外に流すパーツですが、経年により錆びが発生し、水漏れの症状が出て来る部分でもあります。
定期的に点検を行い、状態を確認しておきましょう。
洗面所のその他の水回りのトラブル
今回は洗面所のつまりについて焦点を当てて紹介してきましたが、洗面所で起こりがちな水回りのトラブルとして「洗面所での水漏れ」が挙げられるかと思います。
ただしコチラの水漏れに関しても、原因として考えられやすいケースや、その際の対処法について理解をしておくことで、いざという時に慌てずに対応することが出来るものです。
そんな、洗面所の水漏れの原因や対処法については以下の記事で詳細を解説しておりますので、是非あわせてご覧ください。
洗面所が水漏れしてしまった際の業者の選び方
上記では、洗面所が水漏れしてしまった際の原因や対処法をご紹介していますが、いざという時頼れるのはやはり水道業者ですよね。
そこで、こちらの記事ではそんな水漏れトラブルを対処してくれる修理業者を、料金相場とともにご紹介しています。
ぜひご参照ください。
洗面所のつまりは焦らず慌てず、まずは業者に相談
洗面所のつまりはある程度は自分で対処できますが、ラバーカップなどを使ってもつまっているものが取り出せなかったり、排水管が完全に挟まっていてつまりの原因が取り除けないというケースもあります。
そうしたケースに直面したら、無理に自分で分解したりせず、慌てずに業者に依頼するようにしましょう。
落ち着いて相談することで、トラブルの状態を明確に業者に伝えることができ、解決への近道となります。
当サイトでは、首都圏のおすすめ水道修理業者をランキング形式で紹介しております。
業者の相見積もりを取る際に是非参考にしてみてください。
都道府県別の水漏れ業者ランキングはこちら
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