漏水調査の方法・種類やメリットについて解説
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おそらく漏水をしているとはわかっても、実際にはどこからどれだけ漏水しているのか、一般の方ではわからないものです。漏水の状況を正確に把握するためには、やはり専門家に依頼することが重要でしょう。それでは、実際に専門家が行う漏水調査の手法にはどのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、漏水調査の主な方法を紹介します。
漏水調査の方法について知りたい方は、ぜひとも参考にしてみてください。
漏水調査とは
漏水調査とは、水漏れが疑われる場合に漏水が発生している場所や原因を、調べることを指します。
自分で調査をするケースと、専門業者に依頼するケースの2種類があります。
漏水の原因は、日常生活の中で見つけることが難しいケースも多いものです。 しかし見つけられないからと言って放置をしておくと、以下のように様々なトラブルが発生してしまいます。
・水道料金の増加
・カビや悪臭の発生
・害虫の発生
・建物や住環境への悪影響
・地盤沈下
・近隣トラブル
そのため、業者に依頼して調査を実施することで、漏水箇所・原因を早期に突き止め対策を取るのです。
漏水調査の種類と漏水調査をすることのメリット
ここでは、漏水調査の種類と漏水調査をするメリットについて解説します。
漏水調査の種類
漏水調査の種類には、以下のようなに様々なものがあります。
・目視調査
・音聴調査(標準工法)
・監視型漏水調査
・トレーサー工法
・空気圧送調査
目視調査とは文字通り目で見て確認する方法であり、最も基本的な調査方法だと言えるでしょう。
音聴調査も一般的な調査方法であり、水道メーターや止水栓に音聴棒を当てて響いてくる音によって漏水の有無を確認します。
監視型とは、監視型漏水監視機器を利用した漏水調査工法のことです。 漏水発生個所をある程度特定するためには、効果的な方法だと言えるでしょう。
トレーサー工法とは、管内にヘリウムガス等を注入して、漏れ出すガスを検知することで問題の箇所を特定する方法です。 音聴調査だけでは漏水箇所を特定するのが難しい場合などに、活用されることがあります。
空気圧送調査とは、管内に空気を送って漏水音を発生・増幅させ、探知器によって感知しやすくする方法です。
上記以外にも、漏水調査の種類は複数あります。
漏水調査のメリット
漏水調査のメリットとしては、以下が挙げられるでしょう。
・漏水原因や場所を発見できる
・被害の程度を把握できる
・水漏れへの対策を早くとれる
漏水原因や場所を発見できることが、メリットとしてはまず挙げられます。
漏水が発生していても、一般の方ではなかなか見つけられないことが多々あるためです。 専門業者に依頼することで、様々な方法による調査が可能になります。
また、被害の程度を把握できる点も大きな利点でしょう。
漏水が発生した場合、その被害がどこまで及んでいるのかを把握することはとても大切だからです。 特に集合住宅の場合、階下への賠償問題などもあるため被害の程度の把握は重要になります。
水漏れ対策を早期に取れることも、大きな利点だと言えます。
水漏れは放置すると、非常に大きな損害につながる可能性もあるためです。
専門業者に調査を依頼すれば、原因が分かった後その場で修理をしてもらえることもあります。
上記の通り、漏水調査を依頼することは非常に重要だと言えるでしょう。
専門家がよく使う調査方法
ここでは、専門家が使用する調査方法について詳しく解説します。
路面音聴調査
音聴棒や電子音調器などを用いて、地面に伝わる漏水音をキャッチする調査方法です。
ある程度漏水の可能性が高い可能性がある場所を限定して実施します。
漏水音を漏水探知機によって電気的に大きくし、専門員が実際に聞き取りを行います。自動車や電気の周波数ノイズをカットして一定に響き続ける音のみを拾う機器を使用し、通常は騒音の少ない夜間に行うことが多いと言えます。
埋設管露出部音聴調査
対象の土地の弁栓から、漏水音の有無を確認する方法です。
弁栓とは、蛇口や消火栓、バルブやアングル止水栓などを指します。
この調査の目的は、弁栓付近における漏水範囲を確認することなどです。
実施時には簡易音聴棒を使用し、専門知識を持った調査員が弁栓に伝わる漏水音を確認します。
音聴棒は目に見えない部分の調査に用いる道具であり、かすかな水漏れの音も聞き分けることが可能になります。
相関式漏水調査
人間の聴覚だけに頼らず、漏水箇所を機械的な方法で見つける調査手法です。
相関式漏水探査装置は、2点間に設置したセンサーによって漏水音をキャッチし、それぞれの音が伝わる時間差をもとにして漏水地点を割り出します。
探査装置を活用することで人の耳だけに頼らなくなるため、現場調査の効率をアップさせて迅速な調査完了につながります。
計量工法
計量工法とは、様々な機器を用いて水圧や水流などを計り、漏水の調査を進める手法です。計量工法で使われる機器の例としては以下のようなものがあります。
・不断水型挿入式流量測定器:ボール式消火栓・分水サドル等に対し不断水にて設置
・可搬式超音波流量計:水管橋や露出管にセンサー取り付け、流量・流方向を測定
・電磁流量測定器:バイパス管路中に設置し、管路内の水圧と流量を測定
人の耳だけに頼らないため、より正確に漏水に関する調査を進めるためには有効な手段だと言えるでしょう。
漏水調査の方法を押さえておこう
いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、漏水調査の基本的の方法がご理解いただけたと思います。
専門家が行う漏水調査には様々な種類があり費用も様々であるため、よく業者と相談するようにしましょう。
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